野球論

3連戦でエースが投げるべきなのはいつか~大学野球への提言~

こんにちは、タッツ(@tatsuvish222)です。
いきなりですが、自分はここ2年くらいアマチュア野球(主に大学)を観戦することにハマっています。

今回はアマチュア野球を観戦していて見つかった疑問の中から、特に深刻な”投手の酷使問題”を論じていきます。
高校野球では盛んに論じられていて新潟県では球数制限の導入も検討されましたが、大学野球では第1戦に先発したエースが中1日で第3戦に先発することが問題となっています(もっと酷いと、第2戦に中継ぎ登板させるチームもありますし、第2戦に連続して先発させるチームもありますが)。

では早速、考察していきましょう。

大学野球のリーグ戦の仕組み

大学野球のリーグ戦は2戦先勝の勝ち点制です。すなわち1カード最大3試合となります。
※今春の東都大学リーグの東洋大学VS國學院大學は引き分けがあり第4戦までもつれました

リーグは原則6チームで構成されています。
ほとんどのリーグが週末に試合をし、第3戦にもつれた場合は月曜日に行う3連戦が原則です。
※東都大学連盟は神宮球場を”間借り”しているため、必ずしも3連戦にはなりません

勝ち点が並んだ場合は勝率で争います。

プロ野球との違い

プロ野球も1カードは3連戦であり、カード毎に表ローテ、裏ローテとそれぞれのエース格を分散させて先発させています。
本来ならプロ野球においてもエースの登板試合を定義づけたいところですが、プロ野球は年間143試合と試合数が多いため、とにかくエースを1試合でも多く登板させたいため、まずは開幕戦に先発させその後は無理のない間隔で登板していきます。

しかし大学野球の場合は週毎に(最大)3連戦が組まれており、プロ野球における上記の”無理のない間隔”で投げた場合1カード1登板の合計5登板と相場は決まっています。

エースは何戦目に投げるべき?

では3連戦の中でエースは何戦目に登板するのが理想でしょうか。
結論から言うと、2戦目であると筆者は考えます。

1カード1登板という前提で話を進めていきますが、この前提であればエースは「絶対に勝ちたい試合」に投げさせたいと誰もがそう思うでしょう。
となると2戦先勝の大学野球では、第1戦を落とした場合には絶対に負けられない、第1戦を勝利した場合には絶対に勝ちたいのが第2戦です。

大学野球への提言

先に記したように勝ち点が並んだ場合は勝率が重要になるため、落としていい試合はないのも1つの解釈として正しいでしょう。しかし、”落としていい試合はない”がために育てている投手を壊していいものでしょうか。

大学野球には、高校からプロにはなれなかったものの鍛えれば4年後にはプロを目指せる、そんな素材が集まってきます。親御さんや高校までの指導者は、「あの大学に預ければ育ててくれるだろう」と想い子供の夢を背負い大学に入学させていることでしょう。

その中で特定の投手を”無理な間隔”で投げさせていくことは育成の放棄であり、親御さんやこれまでの指導者に対しても目を背く采配と言えます。

選手は誰もが夢を追っています。「プロ野球選手になりたいけど、ここで怪我をしてもいい」と思っている選手は一人もいないはずです。
投手の無茶な起用は、極端に言えば監督の名声のためのための、いわば自己満足にすぎないものです。
監督さんに言わせれば「自分たちの時代はそうやってきた」のかもしれませんが、それで耐え抜いた投手はプロ野球選手になったとして、そこで選手生命が絶たれてしまった選手のことは考慮にいれなくていいのでしょうか。

未来ある若者が夢を追うための場所としての、そんな大学野球選手であってほしいなと、切にそう願います。