野球論

「上から叩く」バッティングを細分化しよう

(写真=上から叩くバッティングで首位打者を獲得した元広島・正田耕三氏。写真は野球太郎より)

こんにちは、タッツ(@tatsuvish222)です。
今回は「上から叩く」バッティングについて考えていきます。

フライボール革命が浸透した現代野球では、上から叩くバッティングは時代遅れになるでしょう。
しかしフライボール革命の浸透以前は、ほとんどの指導者は「上から叩け」とバッティングを教えてきました。

上から叩くバッティングは、スイングスピードが最大化しないだけでなくピッチャーの投球の軌道にスイングが合いません。したがって、上から叩いているにもかかわらずポップフライが増えてしまいます。

こうしたデメリットは、野球界の新常識になってきました。しかし、バッティングのメカニズムとして投球よりも上からバットが出ることも事実です。では、どのようにして上から叩くバッティングをすればいいのでしょうか。

上から叩くイメージを作る

図1 上から叩くバッティングでは点でしかボールを捉えられない

図1のように、投球に対し上から直線的にバットを出していくスイングは、強い打球が打てないため選択肢になりません。しかし、「上から叩いてコンパクトにスイングする」という感覚は存在します。

図2 打球を上げるにはこのようなスイング軌道を描く必要がある

打球を上げるスイングをすると、図2の青線のような軌道になります。
この時に赤く囲った部分が、上から叩くフェーズになります。

今回筆者が手書きした図では随分ポイントが前になってしまいましたが、実際このポイントで打つことはほぼありません(おそらくファールになります)。打つポイントはもっと捕手寄りになるため、「上から叩いて振り上げる」というイメージになります。

このイメージをもっと細分化していくことで、バッティングの方向性が見えてきます。

投球に潜り込む

上から叩くバッティングのイメージは、そればかりにとらわれてしまうと直線的なスイングになってしまいかねません。そこで、別の表現に置き換えることでバッティングの方向性にしていく必要があります。

例えば、「投球に潜り込む」という表現はいかがでしょうか。

「上から叩く」という表現を「投球に潜り込む」と変換することで、「投球に潜り込んでレベルスイングをする」と解釈することができます。このように言語化しておけば、「上から叩く」ことを意識しすぎてスイングが直線的になっていくことを防げるのではないでしょうか。

まとめ

これはほんの一例にすぎず、野球では抽象的な感覚論を具体化していくことでいいプレーにつながっていきます。野球は身体能力だけでなく、頭を使うことも大切です。身体能力で劣っていても、頭で勝てば上回れる可能性を持つスポーツです。考える野球で、自分を選手として高みに導いていきましょう。