野球論

現代野球における打順の組み方を考える

写真=島内宏明選手(楽天)は全打順本塁打を達成

おはようございます。タッツ(@tatsuvish222)です。
今回は2019年最新版の、打順の組み方について考えていきます。

打順の組み方については、はてなブログ時代から何回か記事を書いてきましたので、併せて読んでくださると幸いです。
打順の考え方
今こそ2番打者最強論を採用すべき広島カープ
新・山賊打線の考え方
最強打線のラストピース、2番と5番

では早速1番から順番に考えていきましょう。

1番

1番打者は打線の中で最も多くの打席が回ってきます。そのため、ここにチーム最強打者を配置したいのが本来の考え方です。
しかし打線2巡目以降になると、1番打者の前を打つのは9番打者になります。この9番にはチームで最も期待値の低い打者が入る場合が大抵ですので、そうすると1番打者の前でのチャンスメイクが望めません。

そこで「最も多く打席が回ってくる」「前の打者は9番」という2つの要素をふまえ、1番には打率と出塁率に優れた打者を配置したいです。
また初回の攻撃に着目した場合、後ろの2番打者との相互関係を生み出すために走力も必須でしょう。
好調であれば2番や3番も打てるような打者がベストではないでしょうか。
西川遥輝選手(日本ハム)あたりが理想ですね。

2番

2番打者については以前のブログで考察しましたが、ここには長打から軽打までなんでもできる打者を配置したいです。その中でも出塁率に特化させた打者がいいでしょう。

出塁率を重視する理由は、後ろの3番4番に打線の山がくるからです。チームのNo.1とNo.2が控えているわけですから、その前でランナーを溜めておきたいですね。
また、1番打者との関係を考えると速い球に強く長打力があることも条件にしたいです。そうすることで1番打者の走力を活かすことが可能になります。

最後に、後ろには打線の山がありますので、併殺を回避する能力も必要です。そのため走力のある左打者がここでの優先度が高いといえます。
丸佳浩選手(巨人)や秋山翔吾選手(西武)が最高でしょう。

3番

3番と4番、どちらにチーム最強打者を置けばいいかは常々議論になっていますが、ここでは敢えてチーム最強打者という概念を捨てます。

3番打者には、チームで最もバランスに優れた打者を配置したいです。
すべての能力が水準以上であるのは言うまでもありませんが、その上で欠点の少ない打者が理想になります。
山田哲人選手(ヤクルト)、坂本勇人選手(巨人)、柳田悠岐選手(ソフトバンク)などが挙げられます。鈴木誠也選手(広島)も3番で起用したいですが、こちらはバティスタ選手との関係で逆になっています。
坂本選手と丸選手の関係も言葉で説明するのは難しいですが、坂本選手が2番に入った方が結果が出ているため逆になっています。

4番

ここまで順を追ってくると、前の1~3番の打者の出塁能力の高さが共通していることに気づくのではないでしょうか。

4番打者にはそうした前の打者たちを還せるよう、チームで最も長打力のある打者を配置したいです。ただし打率が2割5分程度で三振の多い打者では役不足になってしまうので、その場合は「つなぎの4番」もアリでしょう。

山川穂高選手(西武)やバレンティン選手(ヤクルト)などが理想であると言えそうです。

5番

5番打者の最大の役目は「4番打者を敬遠させないこと」にあると考えます。そして万一に4番打者が凡退してしまった場合でも、5番打者が最低限の仕事をしてカバーすることが求められます。

こうした要素をふまえ、5番には残ってる選手で最も打率の高い打者を配置したいです。
出塁率はそれほど重要ではないため、セイバーメトリクスの数字で見るとあまり評価はされないような打者が活きるのが5番になります。

西川龍馬選手(広島)のような、時にボール球でもヒットにしてしまういやらしい打者を起用したいですね。

6番

ここまでくると明確な定義は持たせにくいのですが、6番打者にはとどめを刺す能力を求めたいです。

1つはレアード選手(ロッテ)や中村剛也選手(西武)のような低打率だけど4番打者にも引けをとらない長打力を持つ打者の起用でしょう。
(レアード選手は今季好調のため井口資仁監督は5番が適任とみているようです。)

またもう1つの選択肢としては左キラーの選手右のエース格に強い左打者といった一芸に秀でた選手の起用でしょう。福田永将選手(中日)や松山竜平選手(広島)をここで使えると強いですね。

7番~9番

はっきり言ってここに定義は存在しません。
守備型の選手や育成したい選手を起用すればいいでしょう。

しかし2番に強打者を入れている場合に限り、9番打者には定義が存在します。
それは1番を打っても遜色ない打者を配置することです。

そうでないと2番打者の長打力が活かせないためです。長打のある打者の前にランナーを溜めなくてはならないので、その場合は9番にも出塁能力のある選手を入れたいです。
セリーグであれば、この場合8番に投手を入れて9番に野手を起用すべきと言えるでしょう。

最後に

今回の記事はテンプレートだと思ってください。
「○○選手は何番タイプだから」と決めつけて打順にあてはめてしまっても、結果が出るとは限りません。
あくまでも理想であり、実際は坂本選手と丸選手、鈴木選手とバティスタ選手のように結果に合わせてフレキシブルに打順を組むことが求められます。