プロ野球

西武の敗因は2番源田にあり!?ソフトバンクや巨人に見る短期決戦での打線の組み方

こんにちは、タッツ(@tatsuvish222)です。

10月13日まで開催されていたクライマックスシリーズ(以下CS)では、埼玉西武ライオンズが2年連続で福岡ソフトバンクホークスに敗れるという事態になりました。西武はレギュラーシーズンでは2年連続で夏場以降に加速し、同時期に失速していたソフトバンクとは対照的な戦いで優勝をものにしてきました。

しかしCSではソフトバンクに2年連続でまったく歯が立たず、2019年は4連敗という結果に終わってしまいました。この敗因は投手陣が主ではありますが、自慢の”山賊打線”も鳴りを潜めてしまったこともあります。今回は、西武の敗因をあえて打線の方にフォーカスしていきます。

2番源田ではいけない理由

なぜ、CSになると山賊打線は機能しなくなってしまうのでしょうか。本来の西武の野球は、いくら失点をしようが圧倒的な攻撃力で得点し勝ち切るものでした。したがって、先制点を少々取られた程度でへこむ野手陣ではありません。

打線の組み方に問題があったのではないでしょうか。西武はレギュラーシーズンから、1番秋山翔吾選手と2番源田壮亮選手を固定して戦ってきました。レギュラーシーズンでは機能した打線なのでCSでも…と辻発彦監督は計算したのでしょうが、短期決戦は性質が違うため涙をのむ結果となりました。

2番に源田選手を据える最大の欠点は、相手投手に一息つく間を与えてしまうことです。源田選手は2019年の長打率が.350しかなく、出塁率も.324でした。この成績の選手が2番にいることで、相手投手は「1番の秋山選手を抑えれば何とかなる」と精神的優位に立つことができたのではないでしょうか。

結果として秋山選手は2018年のCSが打率.150、2019年も打率は.278でしたが打点は4試合で1つに終わりました。源田選手が2番に入ることで、相手に秋山選手を徹底マークさせる状況を作ってしまっのです。

短期決戦では打線のコアを並べることに意味がある

一方のソフトバンクは、”打線”になるような組み方ができていました。CS第2戦以降の3試合は1番から牧原大成、今宮健太、柳田悠岐、デスパイネ、中村晃、グラシアル選手を固定しました。見ればわかる通り、2番から6番まで打線のコアが並んでいます。

この”2番から6番まで”という要素が重要になってきます。1番から並べてもあまり変わりはないのですが、打線の2巡目以降は1番の前を打つのは9番であるため、2番から並べる方が確率が高いでしょう。

効果としては、相手投手が先発する時に1番打者を抑えてもその後が一切気が抜けないことが挙げられます。迂闊にストライクを取るわけにもいかない、しかしランナーを溜めてもいけない…と相手投手を追い詰めた状態で精神的優位に立つことができます。

2019年セリーグ覇者の読売ジャイアンツも、2番からコアを並べる打線を組んでいます。坂本勇人、丸佳浩、岡本和真、阿部慎之助、ゲレーロ選手の2~6番の破壊力はリーグNo.1で、多少弱い投手陣を包み込むようにこれでもかと得点していきました。

レギュラーシーズンではコアのメンバーが揃っていれば、多少組み方に問題があってもどこかで爆発します。しかし短期決戦では少ない試合数の中で確実に打線を爆発させなければならず、打線の組み方はデリケートな問題となってきます。

西武の場合も、1番源田選手2番秋山選手と、組み替えていれば結果は違った可能性もあるのではないでしょうか。

来季の西武はどうなる!?

ここまであえて西武のCSの敗因を打線にフォーカスしましたが、主要な敗因は言うまでもなく投手陣および投手運用でした。2年連続でチーム防御率リーグ最下位であることに加え、中継ぎエースの平井克典投手の起用法は常に批判の的でした。

来季は投手陣の是正が絶対条件になります。そもそも、CSの4試合の中で150kmを投げた投手がどれだけいたでしょうか。あるいは、ニール投手のように球速がなければ動かす投球をした投手はいたでしょうか。

今のプロ野球では、145km程度のストレートをただ投げ込んでもバッターには絶好球です。ストレートで勝負するなら150kmが最低条件になりますし、それが出せないのであればツーシームやカットボールで技巧的な投球をするに他なりません。

CS敗退が決まったその日に、平井投手ら中継ぎ陣を煩雑に使い続けた”犯人”の小野和義投手コーチを即座に解任したことは来季への希望になるでしょう。2019年のドラフトでは佐々木朗希投手を1位指名するのではないかと報道されていますが、個性のある投手を多く獲得したいところです。

2019年オフには秋山選手がメジャーリーグ挑戦のため退団が濃厚で、今までの打ち勝つ野球では限界があるでしょう。来季の西武は投手陣の奮起で3連覇、そして日本シリーズ進出を目指すことになります。