選手紹介

世界屈指のスラッター使い!山野太一(東北福祉大)の紹介とその攻略法を考える

山野投手の投球フォームはこちら

https://drive.google.com/open?id=1_STfK_yDJ2kCcmQyOzt-uB3Ske3AraNw

こんにちは、タッツ(@tatsuvish222)です。
今回は選手紹介、山野太一選手(東北福祉大③・投手)です。後半では特別編として、山野投手の攻略法についても探っていきます。

ではまずは選手としての特徴から紹介します。

特徴

とにかく見てもらいたいのはスライダー系の豊富さです。
ストレートはだいたい140kmを超えてくるくらいなのですが、スライダー系が筆者観察で4種類存在します。

・138kmくらい出るスラッター
・133~5kmくらいのスラッター
・130km前後でスラッターよりも変化量を少し大きくした高速スライダー
・125km程度の曲がりの大きなスライダー

これに加え140kmを超えるストレートを高めに集め、そこから125km程度のチェンジアップをピッチトンネルを通すように投げてきます。
これらの球種に打者は的を絞ることが一切できず、2019春シーズンではリーグ戦、全日本選手権ともに無失点という驚異的な結果を残しました。

特別編:山野投手の攻略法を考える

先に紹介した山野投手の4種類のスライダーで打者を幻惑する技術は、世界を見渡しても屈指であることは間違いありません。そしてこの技術は今後、世界の野球のトレンドになっていくのではないでしょうか。

そこで今回は今後のトレンドを先取りしている(であろう)山野投手の攻略法を考え、打撃のトレンドにも迫っていきます。

まず、打者が変化球を空振りする理由は以下の3つにあると筆者は考えます。

①ストレートだと思ったが曲がった
②思ったより変化した
③タイミングが合わなかった

このうち、スラッターが①に該当する「ストレートに偽装する変化球」となります。
※スラッターについての詳細な解説はお股ニキ氏著『セイバーメトリクスの落とし穴』を読んでみてください

この球は現代野球のトレンドであるため、これを打って時代の頂点を目指すのが普通の考え方になると思います。
しかし山野投手の場合は、この球を追いかけるとドツボにハマります。

上記の山野投手のスライダー4種類はすべてが相互関係にあり、お互いがお互いに偽装するようになっています。
そのためスライダー系のうちのどれかを狙ってしまうと確率は1/4となってしまい、75%の確率で偽装されてしまいます。

ではどうすればいいのでしょうか。

結論から言うと、全球ストレート狙いをすることです。
ストレートを、センターから左中間(左打者なら右中間)に打ち返すイメージを絶えず持ち続けることが攻略のポイントになります。

理由は、そうすることでスラッター以外の球には対応できるようになるからです。

投球における重要な要素として緩急が挙げられますが、打者もスピード差にはある程度はついていくことができます。
これを利用すれば、ストレート待ちをすることでスラッター以外の変化球であれば反応できるのではないでしょうか。

そして山野投手の場合、先に記したようにピッチトンネルを通すのがとても上手く、スライダー系を狙ってしまうと高めのストレートに差し込まれてしまいます。
これをしてしまうと後手を取られ、すべての球を追いかけなければいけなくなるため攻略が不可能になってしまいます。

そのため常にストレートに狙いを絞り、スピード差に対応していく方法が1番であると筆者は考えます。

最後に

山野投手は今すぐにドラフト1位で競合するレベルにあるのは間違いないです。
しかしまだ3年生。ドラフトまではまだ1年以上の時間があります。

今後の課題としては、スライダー4種類に対しチェンジアップが1種類しか確認できていないため、このチェンジアップも4種類の変化を持たせられるようになると良いでしょう。
そうすることで、プロの打者ですら失投以外は一切手を付けられなくなるのが想像できてしまいます。

これだけの投球術を持ちながらも大学日本代表には選出されなかった山野投手。
この1年間でそれを後悔させるような更なる進歩を見せ、日本のエースへと羽ばたいてほしいと切に願っております。